地域連携と地域社会貢献
教育学部・教育学研究科は,地域教育総合支援センターや大学内のさまざまな部局,あるいは地域の学校や教育委員会と協力して,長崎の教育を支援・活性化する多種多様な事業を実施しています。
長崎大学では毎年数多くの公開講座を開講しています。教育学部・教育学研究科(教職大学院)の教員が講師を務める講座もあり,近年では高糖度トマトの栽培技術を学ぶ講座や小中学生を対象としたものづくり講座,特別支援教育に関する講座などが開講されています。また,教職大学院が中心となってスクールリーダーや地域リーダーを目指す教員向けの講座も継続的に開講していく予定ですので,どうぞ奮ってご参加ください。
長崎大学では夏休みに,高校生を対象とした「高校生のための公開講座」を実施しています。教育学部からは特に数学科の教員が,論理的思考の方法や数学の最先端の知見に関するわかりやすい講義を提供しています。また,毎年夏に開催される「オープンキャンパス」と「移動オープンキャンパス」では各コース・専攻の学生たちが工夫を凝らした楽しい企画を用意しています。教育学部を知る絶好のチャンスです。高校生のみなさんのご参加をお待ちしています。
科学分野に関する上位校種の高度な知識・技能を活用できる能力を有し,高い研究倫理観を身につけ,未知の課題に対して独自の解決法を見つけるために,自分自身で試行錯誤し,異分野の他者と協働できる人材を育てることを目的とした,小中学生対象の事業です。数学・理科・情報・技術を専門とする教員が携わっています。
教育学部が中心となり,小中学生の数学離れや理科離れに対処するために、2003年に『サイエンスワールド』プロジェクトを立ち上げました。科学や技術に関連した事柄について参加・体験型の企画を実施し、大学内に限らず、離島など県内各地に出張サイエンスワールドとして活動しています。
長崎大学から県内の小学校及び中学校へ教員を派遣して、日頃の授業では体験できない先端科学等の実験や講義を実施し、科学に対する学習意欲の一層の喚起と児童生徒のスキルアップを図ることを目的としています。教育学部・教育学研究科からは,科学教育や技術教育を専門とする教員が携わっています。
CSTとは「自ら教育実践を行うとともに研修会や教材開発で中心的な役割を果たすことなどにより、地域の理数教育の質を向上させ、また、複式教育の指導力などの幅広い理科実践能力を獲得した、地域の核となる理数系教員」のことです。長崎県内の教育委員会の協力を得て,教育学部・教育学研究科の,理科や科学教育を専門とする教員が中心となって推進しています。
学校現場における子どもや先生の抱える諸問題に対して,教育臨床心理学を専門とする教員をはじめとした,教育現場の実践にも造詣の深い教員たちが指導助言や教育相談を行っています。教育学部,教育学研究科,そして附属学校園の教員により,年間60回以上もの教育支援,校内研修,講演会などが行われています。
教員免許状は10年ごとに更新しなければなりません。教員免許状更新講習は長崎県内の大学・短大が連携して実施している事業ですが,長崎大学の受け持つ講習の8割以上が,教育学部・教育学研究科の教員によって提供されています。