本コースでは、障害に起因する様々な教育的ニーズに対応できるように、障害全般に関する専門的な知識と実践的な指導力を有する特別支援学校の教員の養成をめざしています。最近では、特別支援学校の役割の重要性が指摘されるとともに、通常学級においても、障害をはじめとして多様な教育的ニーズヘの支援の在り方が課題とされています。このように、近年、教員には個々のニーズに対する適切な理解と専門的な対応が必要とされています。本コースでは小学校教員または中学校教員としての基礎的知識と実践を学んだ上で、特別支援学校教員としての専門性を身につけていき、多様な教育現場に対応できる教員をめざします。
今日、障害の有無に限らず、多様な教育的ニーズのある子どもの個性を尊重し、豊かな学習と発達を支援することのできる教員が一層強く求められています。特別支援教育コースでは、特別支援学校における知的障害児、肢体不自由児、病弱児の教育を中心に 教育学、心理学、 生理・病理学等の各領域から専門的に学び、それぞれの研究手法により学びを深め、指導法を身につけます。
さらにキャリア教育や、地域や家庭支援などにも目を向けるとともに、通常学級、特別支援学級での発達障害児の教育も含めた、総合的な特別支援の専門性を活かしていくための資質と能力の形成を図ります。
氏名・職位 | 専門分野 | 教育・研究内容など |
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教授 |
特別支援教育 生理心理学 |
障害のある子どもの発達段階や障害状況を的確に把握することは,効果的な教育支援・指導を展開するために不可欠です。このため,脳機能計測による研究を展開しています。 担当科目:障害児の生理・病理Ⅰ,肢体不自由児の心理・生理・病理など |
准教授 |
障害児心理学 応用行動分析学 |
障害のある子ども達の多様な実態に応じた教育を行うために必要な心理学的知識について教えています。特に、応用行動分析学に基づく教育・支援方法について研究しています。 担当科目:障害児の心理Ⅰ,障害児の心理Ⅱ,発達障害児教育総論Ⅱなど |
准教授 |
特別支援教育 特別ニーズ教育 障害児教育史 |
障害があってもなくても、まず「その子本人の声」を丁寧に聞くことが大切です。一人ひとりがもつ多様な発達とその尊重・支援について、一緒に考えてみましょう。 担当科目:特別支援教育概論,障害児教育史,知的障害児教育課程論など |
准教授 |
障害児心理学 臨床発達心理学 |
様々な発達の過程をたどる子どもたちの認知・心理特徴と、それに応じた効果的な支援・教育に関する講義を担当します。特に読み書きを中心に言語やコミュニケーションの発達について研究しています。 担当科目:発達障害児教育総論Ⅰ・Ⅱ、障害児の生理・病理Ⅱなど |
★各コースの卒業に必要な教員免許(主免許+副免許または基礎免許)
コース | 主免許[必修免許] | 副免許/基礎免許[選択必修免許] |
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小学校教育コース | 小学校教諭(一種) | 中学校教諭(二種)、幼稚園教諭(二種)、特別支援学校教諭(二種)のいずれか |
中学校教育コース | 中学校教諭(一種) | 小学校教諭(二種)、高等学校教諭(一種)のいずれか |
幼児教育コース | 幼稚園教諭(一種) | 小学校教諭(二種)、保育士のいずれか |
特別支援教育コース | 特別支援学校教諭(一種) | 小学校教諭(一種)、中学校教諭(一種)のいずれか |
※附属学校園での教育実習の受け入れ限度人数の関係上、小学校教育コース学生の副免許は、校種・教科ごとに受入上限人数を設けており、入学後、選考等により決定するため、希望に沿えない場合があります。また、この選考等において、入学試験の成績を参考にする場合があります。
※小学校教育コース学生の副免許及び特別支援教育コース学生の基礎免許のうち、中学校教諭の免許は、下表の中から1教科を選択します。
※中学校教育コース学生の副免許のうち、高等学校教諭の免許は、主免許と同じ教科(社会専攻は地理歴史又は公民のいずれか)となります。
※特別支援学校教諭の領域は、知的障害者、肢体不自由者、病弱者です。
※「主免許・副免許・基礎免許以外の校種又は教科」の教員免許(=卒業要件外免許)は、カリキュラム編成上、取得できるとは限りません。
中学校 |
国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術、家庭、英語 |
高等学校 | 国語、地理歴史、公民、数学、理科、音楽、保健体育、工業、家庭、英語 |